2017年9月23日 更新

夏の疲れは持ち越さない!美肌の秋冬支度をはじめよう

まだまだ夏の気配が残っていますが、暦の上では初秋を迎え、残暑を感じながらも気温がゆっくりと下がっていきます。 気温が下がる前に、紫外線ダメージを受けた肌をケアして、更なるダメージを防いでおき、肌も寒暖差に耐えられる状態にしてあげましょう。どういったケアとダメージ予防が必要になるのでしょうか?

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夏の肌は肌バリアが壊れやすい

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夏の強い紫外線で、肌は見た目以上にダメージをためています。
そんな、ダメージをためてしまった肌を、まずは労ってあげるケアが大事になります。

労ってあげるケアというと、真っ先に思い浮かぶのがパックかもしれませんが、肌の表面のケアだけでは不十分です。紫外線のダメージは、肌の奥の細胞も受けているので、肌の表面から奥までしっかりケアしてあげることが大切です。
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知ってる?肌の構造の話

肌は、大きくは「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造になっており、厚みは、わずか0.4〜1.5mm程度といわれています。
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さらに表皮の中でも一番外気に触れる部分が、角質層になりますが、この角質層は、角質細胞がブロック状に重なり、その間にはセラミドを主成分とする細胞間脂質が角質細胞同士をセメントのように接着しています。このセラミドが角質細胞を十分に繋ぎ合わせることで、肌に水分をキープし、水分が保たれた肌にはバリア機能が働きます。

化粧品メーカーのカウンターで見ることができるのが、この角質層になり、肌状態がよいと拡大鏡で見ると、ひし形がキレイに見えますので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
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肌のバリア機能が衰える原因

肌のバリアというのは、どんな機能をはたしてくれているのでしょうか?

一つは、外部の異物が侵入してこないように、身体を守ってくれています。

もう一つの大事な機能は、肌の内側から水分が飛んでいくのを守る機能を果たしてくれています。
バリアが壊れた肌は、角質層の細胞と細胞の間に隙間ができています。肌のバリアが壊れていると、この隙間から、肌の内側の水分が蒸発していってしまいます。

夏の気候で、肌のバリアにとっての一番の敵は、紫外線です。
夏は紫外線が強く、日が長いので、肌のバリアがダメージを受けやすい環境です。
そのため、肌のバリアが壊れて、水分が蒸発しやすい肌になっています。
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肌バリアが壊れたまま秋を迎えると乾燥肌になる

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そしてこれから気温が下がっていくにつれて、夏とは違った肌への刺激がやってきます。それは、乾燥です。紫外線で疲れた肌の角質層は、外気の乾燥に弱い肌になっています。
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乾燥肌にならないように

9月から徐々に気温が下がっていきますが、特に10月から11月は気温が急激に低下し、非常に乾燥しやすくなります。
冷たい風に吹かれたり、室内での暖房をつけたり、乾燥する環境に囲まれている上に、肌体温が下がるので、肌も身体も本来の機能が下がりがちになってしまいます。

夏の終わりの肌は、バリアが壊れた状態になっているので、湿度が急激に下がると、水分が蒸発していってしまいます。
また、汗をかかない時期になるので、汗が出て保湿されることがなくなり、肌の表面が乾きを感じやすくなります。

肌が乾いて、さらに外部の刺激に弱くなっていると、かゆみを感じたり、ピリピリとした刺激を感じたりすることもあります。気になって触ると、肌のバリアがよりダメージを受けて、さらに乾燥肌が進んでしまうので、その前に油分で肌の表面にフタをしつつ、肌の内側のダメージをケアしてあげましょう。
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紫外線も適切にケアして

また、敏感になっていた紫外線は弱まっただけ。日差しが最も厳しい時期は終えたものの、日焼けは年中逃れられません。特に肌が敏感になっている時期だからこそ、肌にストレスを与えにくい日焼け止めや、保湿効果の高いアイテムを選びましょう。

特に夏日が続いたのに急に秋がやってくるような冷え込みがある年は要注意です。体温調節も慣れるのに少し時間がかかり、体調を崩してしまう方もちらほら、いらっしゃいますよね。肌自体も気温差に追いつけず、最適な油分量・水分量を保てなくなるので、気にかけて保湿していくことが大切になります。

肌バリアを復活させるには3つの視点で対策する

肌状態を保つためには皮膚の新陳代謝であるターンオーバーが正常に繰り返されていることがとても重要となります。
表皮の基底層で細胞が生まれ、押し上げられるようにどんどん外側に上がっていき、最終的には垢になり、肌が生まれ変わっていくことをターンオーバーと言います。
ターンオーバーは、一般的に28〜56日周期で生まれ変わると言われており、角質層の一番表面にある細胞は28日前にできたもの、角質の下の細胞は14~28日前にできた細胞、さらに下の細胞は1~14日前にできた細胞です。
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紫外線は、角質層の奥にも、ダメージを与えています。
ダメージを受けた細胞が、新しく出てくると、肌バリアを保てないので、ダメージを受けた表面の細胞が剥がれ落ちた後も、28日間は肌バリアが弱い状態が続きます。

夏が終わってからの28日間は、表面のダメージを受けた角質をケアする、角質の下にある細胞のダメージを軽減する、生まれてくる細胞に栄養が行き渡る状態にする、という3つの視点でのケアが必要になります。
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1.クレンジング

せっかく肌を回復させようと思っても、単に化粧水を与えるだけでは、余分な角質や乾燥した角層に邪魔をされて、浸透させることが難しくなってしまいます。

まずは、乾燥で固くなってしまった角質を労わりながら、余分な角質や皮脂を適切に落とすこと。クレンジングでは、肌に必要な油分や常在菌をオフしないようなものを選ぶことも重要です。
クレンジングでは、固くなってしまった皮膚に触れることになるため、優しくマッサージをするようにオフしましょう。外からの刺激でストレスを抱えた肌にさらに負荷を加えないように。
固くなってしまった角質を柔らかく解きほぐしながら落とすイメージで行いましょう。クレンジングオイルは早くオフできるからと、さっと塗って落としがちですが、しっかり汚れと油をなじませることが大切です。

適切なクレンジングを終えてから、保湿を始めましょう。

2.化粧品と乳液のケア

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クレンジングのあとは、角質の下にある表皮全体の細胞を修復する対策を行います。
表面の角質をケアして浸透させやすい肌の状態にした後は、角質の下にある表皮全体に保湿をすることが大切です。ゆくゆくは表面に出てくる表皮なので、潤いをしっかり与え、ダメージを軽減することが重要。

また、乾燥して敏感になっている肌には、包み込むようにしながら優しくケアをしていきます。擦ることやパッティングは肌のキメを傷つけ、さらにダメージを与えてしまうのでできるだけ避けましょう。
余分な力をかけてしまわないように、乳液は柔らかく伸びのよいものを使うのがオススメです。
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これから出てくる肌を美しく保っておくことも大切です。
表皮の一番下で新しい細胞が生まれることは前述しましたが、新しい細胞を守ってあげることも考えましょう。
身体の中からの栄養素を表皮の中で一番最初に受け取る部分ではありますが、外側が荒れていると折角の美肌の根っこもダメージを受けてしまうこともあります。
化粧水と乳液のケアで、ふっくらとした細胞をつくり、美肌となるべく土壌をしっかりと育ててあげましょう。

3.身体の中からもケア

また、どんなに外からのお手入れを頑張っても、肌は最深部に近づくにつれて、そのお手入れの効果は届きづらくなってしまいます。
コスメなどの外からのケアだけでなく、内側から肌のターンオーバーを促すことも大切であるため、食事と睡眠で心と身体のケアをしましょう。
特に食事は、野菜を中心にミネラルやビタミンをしっかり摂取しましょう。とくに、ビタミンはそれぞれ特徴があり、そしてどのビタミンも美肌には欠かせないものです。どれかが極端に欠乏することはまれでしょうが、まんべんなく摂取しておきたいものです。

〇ダメージを受けた肌に、大切なビタミン

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夏のダメージを蓄積した肌を生まれ変わらせること、季節の変わり目に備えて丈夫な肌にすることが夏から秋にかけて必要なケアです。
そこで摂っておきたいビタミンが、ビタミンCとビタミンA。どちらも肌細胞の生成を促すビタミンです。
シミの原因になる、メラニン色素を含んだ肌細胞のターンオーバーに役立ちます。
特にビタミンCは肌を炎症から防いでくれる効果があり、コラーゲンの生成を促す大切なビタミンです。
ビタミンCはレモンやアセロラ、ピーマン、ケールなどに多く含まれます。水溶性なので、ジュースやおひたしなどが吸収に適しています。
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ビタミンAも炎症から肌を守ってくれる働きがあります。こちらは免疫をあげて、感染など外部からの害を予防してくれる抗菌作用の効果もあります。とくに季節の変わり目でニキビが心配な方にもおすすめです。
また、肌のキメが細かくなると、化粧のりもよくなり、艶感のある素肌になります。
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ビタミンAはにんじん、かぼちゃ、モロヘイヤなどの緑黄色野菜からβカロテンとして摂取することがおすすめです。
なぜならビタミンAとして含有している食材は、レバーやフォアグラ、うなぎなど、時期によっては少し食卓に並ぶのが難しい場合もあるためです。

また、過剰摂取は逆効果になるため、適量にとどめる必要があります。βカロテンは体内でビタミンAを生成する大事な要素なため、材料となるβカロテンを摂取しておくことのほうがライフスタイルに取り入れやすいでしょう。

ビタミンAは脂溶性ビタミンなので、油と同時に摂取をします。緑黄色野菜なので、サラダにして食べるときには、ビネガー入りドレッシングをかけたりやディップにつけるとよいのではないでしょうか。

〇ビタミンBで適切な油分量に。

ここまで乾燥肌対策ばかりでしたが、「オイリー肌に困っている…」という方もいらっしゃるはず。
とくに季節の変わり目や、寒暖差が激しい季節は肌も調節機能がなかなか追いつかず、「とりあえず肌を守ろう!」とするため油分の分泌量が増えがちです。
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そんな方に見直してほしいのが、ビタミンBの摂取です。ビタミンBはたくさんの種類がありますが、中でも重要なのがビタミンB2とビタミンB6。
ビタミンB2は油分コントロールに効果的なビタミンです。
油脂がもともと多くなりがちなTゾーンが、特にテカったり、毛穴の黒ずみが気になったりすると、水分油分のバランスが崩れだした証拠です。ビタミンB2が不足しているかもしれません。
ただ、オイリー肌は単に油分が過剰になっているのが原因ではない場合もあります。乾燥して、極端に水分が少なくなってくると、肌を守るために身体が油分を増やすので、保湿対策も見直しましょう。
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ビタミンB6は、肌生成と免疫力をあげる働きがあります。ダメージを受けた肌をそのほかのビタミン同様、再生してくれます。
さらに、ホルモンバランスを調えてくれる効果があります。こちらも油分コントロールに役立つほか、月経前や妊娠中など、ホルモンの変化で頭痛や腰痛、イライラや情緒不安定さを抑えてくれます。
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意識的に必要なビタミン群を摂取するように心がけましょう。
ビタミンB2は卵、レバー、納豆などに多く含まれています。水溶性で、光に弱いため光を避けて保存する必要があります。ビタミンB6は様々な食材に含まれており、比較的摂取しやすいビタミンです。特に、カツオやマグロ、レバー、肉や、バナナに多く含まれています。水溶性のビタミンであるので、煮物などにして煮汁も摂取するのが好ましいビタミンです。

良質な睡眠で肌ストレスをやわらげて

そのほか、ビタミンB1も疲労物質の蓄積を防ぐ効果があるので、体の倦怠感はもちろん、肌ストレスを予防する効果も期待できます。

また、しっかり睡眠をとることも大切です。特に就寝後3時間が肌のターンオーバーが活発になるゴールデンタイム。短時間睡眠を避けて、しっかり睡眠をとれるようにしましょう。また、どうしてもエアコンは肌への刺激が強くなりがちです。就寝前の肌ケアでは、ナイトクリームなどをさらに湿布して、できるだけ乾燥対策をしてあげると、回復が早まります。
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夏の疲れが出てくるこの時期ですが、過ごしやすくなるこの時期だからこそ、お肌のケアに時間を楽しめるとよいですね。特に今年は寒暖差が激しい秋の始まりです。
明日の元気なあなたを作るのは、今日のあなたにしかできないことです。ケアする時間を贅沢な時間にして、明日の活力にしてくださいね。
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美肌ラボ編集部 美肌ラボ編集部