2018年6月29日 更新

美容皮膚科の南先生に聞く、美肌を維持するコツ

肌のプロである美容皮膚科の南先生に、実生活で行っている美肌維持のための生活習慣やコツなどをお聞きしてみました。先生ご自身のお肌のケア方法、シワの予防と対策、夜眠る前に気を付けていること、美肌につながる栄養成分など、いろいろなお話をお伺いしてきました。

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南 真実子先生プロフィール

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南 真実子  - Mamiko Minami -

《経歴》
2010年 大阪医科大学医学部卒業
     大阪医科大学附属病院院初期研修
2012年 大阪医科大学産婦人科医局入局
2013年 済生会吹田病院産婦人科
2015年 大手美容クリニック 入職
     レディースクリニック北浜
     大阪医科大学健康科学クリニック婦人科
2017年 大阪美容クリニック 院長

患者さまお一人おひとりの“美”に対するご希望を、しっかりとお伺いし、最適かつ最善な方法で理想へ導きます。
一歩踏み出したお悩みから、些細なお悩みまで。まずはお気軽にご相談ください。

Q.肌を保つためにどんなケアをしているんですか?

A.私が一番気をつけていることは保湿です。

保湿とひとことでいっても、単純に水分を与えるだけではなく、肌が水分を保持する能力を高めてあげることが大切だと考えています。

肌の保湿に関係しているのは、主に、肌の表面の約0.02㎜と非常に薄い表皮の角層の部分です。
角層には角質細胞と細胞間脂質があり、表面を皮脂膜が覆っています。
保湿には、この角質細胞内と細胞間脂質に潤いを与え、皮脂分泌を正常に導くケアが必要になります。
角質細胞にはNMFという天然保湿因子が含まれています。
NMFの主な成分はアミノ酸で、その他、尿素や乳酸ナトリウム、PCAなどの保湿成分が集まっています。
この天然保湿因子がより効果的に働くように化粧品やお肌のケア用品を選んだほうがいいと思います。
セラミドやスクワラン配合と書かれているのを化粧品などのパッケージで見かけることがあると思いますが、セラミドは細胞間脂質に、スクワランは皮脂膜に似た成分です。
もちろん重要な成分は他にもたくさんありますので、化粧品が肌のどの部位に作用しているのかを意識して選ぶようにしています。
女優綿棒(スティックタイプのピーリング)

女優綿棒(スティックタイプのピーリング)

私の最近のお気に入りは、韓国では女優綿棒と呼ばれているスティックタイプのピーリングです。
AHA+BHA成分が9%含まれていて、お肌の老化物質を剥離させ、ターンオーバーを促してくれます。
巨大綿棒でコロコロした後に化粧水やクリームでたっぷり保湿をすることで潤いが増すことができます。

〇保湿成分が流れないように!ぬるま湯で洗顔

もちろん化粧をしっかり落とすことは大事ですが、過度な洗顔により、皮脂や細胞間脂質などの肌の油分が奪われ、天然保湿因子NMFや水分が洗い流されてしまうこともあるので、注意が必要です。
なるべく肌に負担がかからないように、こすらず落ちるジェル状の洗顔料を使用しています。
時間がある時は、クレンジングを塗布し、スチーマーで温めて、化粧を十分に浮かしてからさっとぬるま湯で注ぐようにしています。

お風呂で洗顔をすることもありますが、シャワーのお湯の温度は40度前後と洗顔には少し高く、大事な保湿成分が流れてしまうため、少し冷たいなと感じる程度のぬるま湯で洗顔するようにしています。
ぬるま湯での洗顔を心がけましょう

ぬるま湯での洗顔を心がけましょう

〇シートパックでニキビやシワ予防

スペシャルケアとして、シートパックを使用することもあります。
肌を若々しく保つために欠かせないSCFやPGFなどの成長因子などが含有されているものがお気に入りです。
パックは必要以上に時間をおいてしまうと、パックが乾きはじめ肌の水分を奪ってしまい、かえって肌が乾燥してしまいます。
まだ潤っているなと思う段階で剥がしましょう。
目安としては、シートの周囲が乾き始めたら剥がす方が良いです。
シートパックは剥がすタイミングに気をつけて

シートパックは剥がすタイミングに気をつけて

SCFとPGFと言われてもどんなものか分かりづらいかと思いますが、
SCFは、正式名称は、幹細胞成長因子(SCF: Stem Cell Factor)といいます。
幹細胞に働きかけ、シワの改善といった肌への働きかけや、白髪の予防・改善に重要な役割となります。
目じりのシワ、気になりますよね

目じりのシワ、気になりますよね

PGFは、正式名称は、細胞増殖因子(PGF: platelet-derived growth factor)といいます。
ニキビやシミができ、血液が凝固してしまった肌へ働きかけることで、細胞を増やし組織を修復する重要な役割になります。
シミを治してくれるPGF

シミを治してくれるPGF

Q.シワの対策と予防はどうしていますか?

A.厳しいことを言うようですが、結論から申し上げると、シワは、できてしまってから対策しても遅いです。

もちろんボトックスやヒアルロン酸などを用いて治療を行いますが、あくまでも対症療法で、出来てしまったシワを消すのは難しいです。
ただし、シワを極力作らないように努力することは可能だと考えています。

シワにはいくつか種類があります。
表情ジワ

表情ジワ

・乾燥による小じわ

特に目元にできやすいので、保湿をしっかりしましょう。

・表情をつくることによってできるシワ

眉間や額や目尻など色々なところにできます。
クリニックではボトックスを注射して、極力筋肉を動かさなくするようにします。シワを作らないためには、筋肉は動かさない方が良いです。

余談になりますが、眠れる美女が、“美女”でいられるのはずーっと眠って筋肉を動かさないからです。
でも、日常生活では実際は無理、ですよね。よくテレビなどで小顔体操など、必要以上に顔の筋肉を動かしているのを見かけます。小顔には良いかもしれませんが、シワにとっては良くないのでなるべくやめましょう。
美顔器を必要以上にグリグリ押し付けるのもやめた方が良いです。

・たるみによるシワ

ほうれい線やマリオネットラインなどがこれに当たります。
頬杖をつく習慣があると、ほうれい線が深くなる可能性があるので、頬杖はつかないように気をつけています。

・紫外線など外的刺激によるシワ

私は、年中日焼け対策をしています。塗る日焼け止めだけのほかに、U・Vlockという飲む日焼け止めも併用しています。
1粒で24時間、飲むUV対策サプリメントです。また美肌成分を配合し、日差しに負けない透明感のある健やかな肌を保ちます。
飲む日焼け止め

飲む日焼け止め

1粒で24時間、飲むUV対策サプリメントです。また美肌成分を配合し、日差しに負けない透明感のある健やかな肌を保ちます。

Q.夜眠るとき、お肌のためにどんなことを気をつけていますか?

寝ついてから約3時間で深い眠りである徐波睡眠が現れ、成長ホルモンの分泌量が増加します。
成長ホルモンは成長だけでなく、タンパク質や核酸の合成も行いお肌の代謝を促進し、美肌づくりを助ける作用があります。
たくさん眠るよりは、良質な睡眠をとることが大事だと考えています。

ラベンダーなどのリラックス効果のあるアロマを使用することもあります。パッチタイプのアロマが便利で使用しやすいです。
アロマでリラックス

アロマでリラックス

また、なるべく寝る2時間前には、スマートフォンなどのブルーライトを極力避けます。
どうしても見ないと行けない時は、ブルーライトカットのメガネを掛けたり、スマートフォンの画面を暗くしたりしています。
ブルーライトは、睡眠を安定させるメラトニンの分泌を抑制してしまいます。
強い光はメラトニンの分泌を抑制するので、照明も落とした方が良いです。
スマホのブルーライトには気をつけて

スマホのブルーライトには気をつけて

また、枕の高さも重要です。理想的な枕の高さは、立っている時の姿勢を仰向けになった状態でキープ出来ることだと言われています。
人によって1〜6㎝程度の差がありますが、女性の場合は約3㎝の高さが平均と言われています。

首と頭の位置がぴったりくると首のシワ予防だけではなく、深い睡眠も得られます。
ちなみに私は首にシワができないようにするために、低い枕で寝るようにしています。

Q.お肌に欠かせない栄養成分には、どんなものがあるんですか?

お肌に欠かせないビタミンC

お肌に欠かせないビタミンC

A.クリニックではビタミン点滴も行っていますが、まずは食事で積極的に摂るようにしましょう。
私自身も、食事から必要な栄養成分を摂取するようにしてます。プラスアルファとしてお肌の調子や体調が気になったら、ビタミン点滴や血液クレンジングを行ったりしています。
少し怖い印象があるかもしれませんが、血液をキレイにすることで、疲労回復や免疫力アップ、アンチエイジングなど様々な効果が期待できます。
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栄養成分として、皮膚の健康に欠かせないのがビタミンAです。

ビタミンAは、油脂に溶ける脂溶性ビタミンのひとつで、ほうれん草やニンジンなどの緑黄色野菜や、レバーに多く含まれており、油脂と一緒に摂ると吸収力が高まります。
生で食べるなら、ドレッシングやマヨネーズなど油を含む調味料を使用すると良いです。
抗酸化作用があり肌の代謝を促し、シミの予防にもなるのがビタミンEです。
ビタミンEも、油脂に溶ける脂溶性ビタミンのひとつで、パプリカ・アボカド・ゴマなどに含まれており、油脂と一緒に摂ると吸収力が高まるためおすすめです。アボカドはトマトと合わせて食べると抗酸化作用がアップします。
いろいろな食材をバランスよく食べましょう

いろいろな食材をバランスよく食べましょう

ビタミンCには抗酸化作用があり、またコラーゲン生成を助ける作用があります。キウイ・いちご、アセロラなどのフルーツに多く含まれており、ビタミンA・C・Eはいずれも抗酸化作用が高く、同時に摂取すると良いです。
ビタミンB2は肌のターンオーバーを正常に保ち、ニキビや吹き出物を予防してくれます。海苔やモツ、納豆などに多く含まれており、アルコールと一緒に摂取すると効果が下がるのでご注意を。

ビオチンはアトピーの治療にも用いられていますが、コラーゲン生成を助ける作用があります。マイタケやピーナッツにも多く含まれます。

美容皮膚科の南先生に聞く、美肌を維持するコツ まとめ

私自身、まだ手がかかる子供の子育てと両立をしていることもあり、なかなかうまく時間が取れないことも多くあります。
そういう時は、外食時に少しでも野菜の量が取れるように気をかけるようにしています。
自分で作るときは栄養バランスに気を付けています。

自分で作るときは栄養バランスに気を付けています。

あとは、ビタミン点滴やサプリメントに頼ることもありますが、美肌効果のあるビタミンCや、抗酸化作用のあるビタミンEなどが含まれて小松菜でジュースを作り簡単に飲んで摂取することもあります。
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お肌を保つためには、どうしても日々の積み重ねが必要になります。

だけど、いきなり無理しすぎたり、高い目標を掲げてしまうと、継続させていくことが難しくなっちゃいますよね。

できなかったときの落胆はそれだけでストレスとなってしまうので、お肌によくありません

そのため、日々は小さなことかもしれませんが長く続けていくことができるように無理のない範囲で息抜きをしながら続けていくことが大切かなと思っています。
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美肌ラボ編集部 美肌ラボ編集部